サポート情報

Visual PANEL-WORKER 開発経過(4)

掲載日:2024/01/01

新年おめでとうこざいます。
2024年はノーコード開発ツールの夜明けです。

_

既にお知らせしていますようにノーコード開発ツール新製品の
Visual PANEL-WORKERは開発の佳境に入っています。
この開発ツールは単にノーコードつまりソース・コードの記述の
必要がないプログラムを生成するだけではなく
これまでのIBM iの長い開発歴史で初めての変革となります。
新年に際してもう一度その素晴らしいコンセプトを
ご紹介致します。

■ i5/OSの機能をIBMユーザーにも

Visual PANEL-WORKERは i5/OSに使われているIBMiの基本機能を
アプリケーション化したものです。
ですから品質やパフォーマンスの面でも驚くほど
優れた高性能を発揮します。
_

■ Queryが使える方ならどなたでも

コンセプトの第一はやさしいことです。
基本はほとんどが実行キーや機能キーの操作だけで
パネル・グループ(UIM)を生成することができます。
出口プログラム(CLP/RPG)の生成も機能キーを押すだけの操作で
今すぐ使えるプログラム・ソースを生成することができます。
( ノーコードが基本ですから基本的に出口プログラムは必要ありませんが )

■ インターフェースはパネル・グループ

Visual PANEL-WORKERが生成するアプリケーションのインターフェースは
DSPFではなくIBM i5/OSと同じパネル・グループです。
日頃お客さまが使っておられるWRKOUTQやWRKACTJOBなどの
IBM i i5/OSのユーティリティの95%以上はDSPFではなく
パネル・グループ(=UIM)と呼ばれるオブジェクトです。
_

-だから

・DSPFに比べてパフォーマンスに優れている

・HTMLと同じタグ言語であり行・桁位置の指定が必要ない

・どのような環境でもi5/OSによって最適化されて表示される。

・i5/OSの機能とともに成長する

... パネル・グループとは元々IBM社内用の開発オブジェクトですが
これをユーザーでも使えるように解放しました。
ただしパネル・グループのオブジェクト属性を直接参照できるような
APIはIBMによっても提供されていません。
そこで㈱オフィスクアトロではパネル・グループのオブジェクトの
解析ツールを開発して製品化に成功致しました。

■ 画面サイズの制約がありません

_

どのようなCASEツールでも5250適用業務であるのに画面サイズ(24*80または
27*132)の制約のないツールハありませんでしたが
Visual PANEL-WORKERのインターフェースはi5/OSと同じパネル・グループですので
画面サイズの制約はありません。
IBM iがAS/400として1988年に発売されて以来、画面サイズの制約を受けてきましたが
今初めて画面サイズの制約のない自由な画面サイズでの開発が
初めてできるようになったのです。

■ メイン・ルーチンがありません

i5/OSのすべてのユーティリティは実はメイン・ルーチンのないイベント駆動によって
構成されています。
イベント駆動とはメイン・ルーチンがなく最初に画面を表示してしまえば
後は実行キーや機能キーを押したとき(=イベント)に処理するプログラムだけを
記述すればよいという考え方です。
ノーコードですので基本的にソース・コードの記述なしに動作できますが
イベント(=機能キー)を処理する出口プログラムを個別に登録することもできます。
つまりある機能キーを押したときだけの記述をすることができるのです。
 これによって

・複雑な処理を単純化して記述することができます。
・簡単な処理だけで初心者でも記述が可能です。
・オブジェクト指向として一度書いたプログラムを多くの業務で再利用できます。
・Javaなどの他言語からの移行してきた人にもわかりやすくなります。
_

が可能になります。
さらにこの簡単な出口プログラムでさえも自動生成されますので
出来上がったソースにわずかな修正を加えるだけの作業で済みます。
本当に簡単なのです。
またこのイベント駆動かつオブジェクト指向はJavaやVisualXXと同じ構造です。
RPGはメイン・ルーチンがあるのでわかりにくいという難易度を払拭しています。
長いRPGの歴史の中でも初めてイベント駆動かつオブジェクト指向となる製品です。
 

■ 初めからWeb対応です

_

先に「画面サイズの制約がない」とご紹介したようにインターフェースとなるのは
パネル・グループですが親和性の高いHTMLとも互換性に富んでいます。
このためVisual PANEL-WORKERでは初めからHTMLもインターフェースとして
対応しています。
HTMLは自動生成されて実行時にはエンド・ユーザーが自分好みのデザインを
選択することもできます。
つまりこれまではCGIまたはWebフェーシングでしかWeb表示ができませんでしたが
Visual PANEL-WORKERは Visualという名前が示すように初めからWeb表示の
インターフェースを装備している製品なのです。

■ 開発手法が変わります

2024年から開発手法が変わります。
パネル・グループでデータ・ベースの項目から希望の画面を構成していけば
それでもう高品質のアプリケーションが完成します。
しかも画面上の項目はi5/oSによってどの画面においても最適に配置されていますので
画面設計を考慮する必要がありません。
今までのDSPFによる開発に比べて楽になるだけでなく
デバッグの必要すらなくなります。

・大規模開発を短期間で高品質のアプリケーションを開発する

・プログラムの開発経験の少ないあるいは無い方でもプログラム開発できるようにする

・少ない人数の開発者だけで最大効率を上げる

・バグの少ないアプリケーションを短期間で開発する

・画面設計とDSPF開発の手間を無くす

_

...いかがでしょうか?
Visual PANEL-WORKERの開発は大詰めに入っております。
2024年の今年はIBM i業界に初めてのイベント駆動のノーコード開発ツールが
登場致します。
是非、技術ショート・セミナーでの発表にあなたもご参加ください。
お待ちしております。

― 新しい技術はいつもオフィスクアトロから ―