お知らせ

2026年はこうなる

掲載日:2026/01/01

新春明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

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さて激動の2025年よりいよいよとなりそうな
60年に一度のパワフルな丙午の2026年を迎えました。
皆さまも良い新年を迎えられましたことを
心よりお慶び申し上げます。
 
 

世界情勢ではトランプ大統領の任期はまだ3年も
残っているようで

昨年末より一段と緊迫を迎えていますが
4年近く続いているウクライナ侵攻もトランプ大統領の任期の
あいだは和平になりそうもありません。
さらにトランプの相互関税のおかげで
中国は世界から孤立して急速な経済失速を
迎えていて2026年破綻の予測まで出ています。
昨年末はカナダとも国交断絶の様相まで出てきました。
経済が失速して政府の支持率が急速に低下した年末に
台湾を取り囲んで軍事演習を始めるのは
いつ有事になってもおかしくない状況です。
相互関税の最高裁判決が早く出て欲しいものです。
 
一方、日本では高市さんが初の女性首相として決断を実行し
昨年12月末には減税政策やガソリン税減税
中国人の留学生にも所得税課税や
無駄なメガ・ソーラーの廃止とか
早くも明確な実績を次々と上げているのは
歴代の首相とは全くちがって一線を画しているようで
今年も英断を下してくれるものと
期待できます。韓国に対しても毅然とした態度で
臨み欧米からは高評価で迎えられていて
国内支持率も歴史的に高い支持率を誇っています。
これほど歓迎された新首相は記憶にないくらいです。
日本にとっては非常にいい幕開けとなる年です。
減税政策と公定歩合の引き上げは預金利息を
高めて若い人から年配まで消費欲を高めて
景気向上になる予感がします。
円安で輸入物価高はありますがこれは日本は輸出大国ですから
皆さんの会社は潤っているはずです。

IBM業界の2026年予想

私たちIBM業界でも
2026年1月ではPower9の保守が満了となり
Power11への買換え移行とVer7.6への移行が
必然となっていく年になりそうです。

■ Power9の保守が2026年1月で終了します

  Power9のハードウェア保守が新年1月で終了しますので
新しいPowerSystemへの買換え需要が起こります。
この結果としてOSもVer7.6への移行が進みます。
  第三者保守で保守延長されている会社もありますが
いずれにせよ買換え需要の発生となる年になりそうです。

■ Ver7.6への移行

Ver7.6は今までのOSバージョンとは違い、かなり
機密保護とプログラム実行監視の強化に加えて
オールド・ユーティリティの廃止という
3つの大きな変更点があります。

(1)機密保護機能の強化

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導入時の機密保護レベルに加えてあらゆる点での
機密保護の強化が図られています。
今まで機密保護にあまり関心のなかったユーザーでも
機密保護と向き合わねばならなくなるでしょう。
OS VerUpのときは機密保護にも十分配慮してください。

(2)プログラム実行監視の強化

今まで動作していたオールド・プログラムの実行ミスは
許されなくなります。(SpoolライターVer5.0は対応済みです)

・ILE-RPGプロシージャーの戻り値の監視
・仮想対話式APIの仕様変更

 特に後者の影響は大きく海外輸入のWebフェーシングの
 ソフトウェア製品は対応がないと動作できなくなります。
これはかなり大きな問題です。
 ( AutoWebは対応済みです )

(3)オールド・ユーティリティの廃止

DFU, SDA, CGUなどのオールド・ユーティリティの廃止が
進み将来はSEU/PDAの廃止も時間の問題となりそうです。
  (株)オフィスクアトロではこれらのユーティリティーの
復活させる「Ver7.6アクチュエータ」を既に開発済みで
弊社ユーザーへの準備をしています。
新規買換えのときはVer7.6アクチュエータ
合わせて導入しておくことをぜひお勧めします。

■ クラウド化の普及拡大

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 数年前ではオンプレ(=社内購入)よりクラウド契約のほうが
 はるかにコスト高だったのですが円安が進み
IBM が Power VSというクラウド・モデルを発表すると
円安で値上がりしていたオンプレに比べるとIBM クラウド(=PVS)のほうがはるかにコスト安ということでクラウド化が普及するでしょう。
 今、AIの急速拡大でAIサーバーへのメモリ供給が増えていて
そのためハードウェア価格も急騰しています。
 もちろん円安の影響で輸入製品はすべて値上げになっています。
 結果としてオンプレ価格は高くなりクラウドへシフトする
傾向がいっそう高まるでしょう。
ただしクラウド移行やPVS見積りでかなり高額な見積り額を
提示している特約店もあるようでこれは慎重な検討が必要です。
 クラウドがオンブレに比べて優れているのは

・事前に特約店まかせではなく自社の事情に合わせて
見積試算が可能である。

・運用後も状況に応じて構成を自由に変動させることが可能。
民間のクラウド業者では一度決めたら容易には変更できない。

・低い構成でも最新のハードウェアの進化でCPW値がかなり高く
  パフォーマンスに優れている。民間のクラウドではかなり遅くなる。

・Power11をP05として使うことができるため安いコストで
十分なパフォーマンスを得ることができる。
オンプレではPower11 のP05は発売されていない。
( ただしP05の利用は申請が必要です)

2026年年初から一緒にクラウド見積の手伝いをして欲しいという相談が来ています。
お客さまのハードウェア構成をIBM PVSに登録して見積をお客さま自身で作成して頂きます。
ご興味があればご遠慮なくご相談ください。

■ AIの製品利用が急速に拡大します

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2026年の潮流ははっきりしています。AIです。
今は世界的なAIブームなのです。
Windows11搭載のCopilotの影響でAIが身近なものとなりました。
それまでのChatGPTより実用面でも進んでおり手軽な相談相手としての
利用が進んでいます。
これまでもブラウザによるインターネット検索はある意味
調べもので相談相手でもありました。
何でも良く知っている日常の相談相手として
AIの利用は一気に進んでいます。
今、世界で生産するメモリーの大半はAIのために
使われています。その影響でPCの価格が急騰しています。
それほどAIが急拡大しているのです。
GoogleのGeminiによるAI利用も使っている方も多いでしょう。
毎日のブラウザで無意識にAIは使われています。
 
 
もう既にビジネス・モデルは急速に変わりつつあります。
AIの普及でWebデザイン会社や人材募集会社も淘汰されていくでしょう。
あれほど多かったWebデザイン会社は探しても見つからないほど
少なくなっていますしWebデザイナーは失職してます。
次に人材派遣会社もAIによる生産性向上によって
存在価値が失われつつあります。
これからは AIを使いこなすかAIより高度なことができる人材だけが
生き残ります。一般職はAIで賄えるようになり事務員は死語と
なりつつあります。
優秀な人との二極分化で勝ち組と負け組の明暗はハッキリ
分かれるようになります。

■ホーム・ページもAIで作成

実は㈱オフィスクアトロのホーム・ページの一部は
もうAIが作っています。AIが作って人間が手修正を
加えるのではなく人が作ったデザインをすべて
AIが完全に HTML + CSSへ展開してくれました。
このページはAIが他の既存のページを学習して同じようにと
作ってくれたページです。
ホーム・ページへのHTML化はもう既に AIだけの仕事です。
あまり知られていませんがWebデザイン会社は
急速に無くなりつつあります。
あれほど花形としてもてはやされたWebデザイナーの仕事は
もはやありません。AIならつまらないミスはしないのです。
単純作業はAIには勝てません。

■ ヘルプもAIに相談

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昨年12月に発表しましたように(株)オフィスクアトロの製品の
Q&Aを使用者の手引きでCopilotが答えるようになりました。
製品の使い方や仕様の確認、それにまだ未契約のお客さまでも
Copilotに機能を照会や相談することができます。
これも㈱オフィスクアトロのマニュアルを早くからWebで
公開していたのでCopilotが学習してくれたせいです。
これはIBMの世界でも同じです。
2026年からはAIがらみのない製品は陳腐化と思えるほど
AIの普及は一段と進む年になるでしょう。
AI利用のない製品はもはやありえません。

■ プログラム開発/トラブル対策もAIで解決

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このようにAI活用は2026年は一段と進みます。
あなたの会社のRPG/COBOL, Java,..のソースをAIが日本語で
解説してくれるようになります。
他人が書いたプログラムでもAIが日本語でやさしく説明してくれます。
もう高価な文書化ソフトは必要ありません。
それだけでなくAIと相談しながらプログラム開発ができるようになります。
肝心な知りたいところも何度でもAIに尋ねることができます。
運用中のエラーの原因調査もAIがあなたに代わって調べてくれます。
プログラム・エラーが出ましたか? AIに訊いてください。
AIが問題点を指摘して直ちに解決してくれます。
どうしてもわからなかったバグの原因もAIが見つけてくれます。

AIはアカウント内では成長しますのであなたのAIアカウントで対話を続ければ社内事情に精通した会話を持続することができます。
24時間365日無給で退職しない優秀な社員が未来永劫にわたって
あなたの会社を支え続けます。
早く始めるほどAIの学習効果は高くなります。

新入社員教育もAIが引き受けてくれてわずかな時間のあいだに
若い人を立派な開発者に育ててくれるでしょう。
情報システム室の仕事の大半はAIと対話しながら
進めていくようになります。

このような夢のようなAI補助ツールの開発がもう始まっています。
(株)オフィスクアトロでは弊社が得たノウハウや
製品の利用方法、IBM iの開発手法などあらゆる知識を
AIを通じてお客さまに提供する方法をAIに相談してAIと一緒に
解発しようとしています。
弊社のノウハウがAIに継承すればお客さまの開発や
問題点の解決に貢献できることは間違いありません。
今までのオープン系にもなかった夢の開発ツールが生まれるのも
2026年です。
情報システム室の仕事の多くはAI利用になります。
AI活用で今までとは全くちがった先進的な開発手法に変わります。
それが2026年、今年なのです。

■ AIの実際はセミナーで

AIがプログラム解析や運用にもどれくらい役にたつのか
第78回技術ショート・セミナーでご紹介します。
AIの活用は情報システム室の運営にも改革をもたらします。
今、世界中がAIブームになっているのも
ご理解頂けるはずです。
このセミナーではAIとは何かだけでなく
IBM i開発と運用に適したAIの賢い利用方法まで
ご紹介します。
AI利用の実際をぜひセミナーでご覧ください。
セミナーの最後にはAIにRPGソースを説明させてみせます。
かなり驚いて頂けるはずです。
今からでもお申込みになれます。

■ (株)オフィスクアトロの2026年は

(1) 他社製品との差別化が進む

・仮想端末APIの仕様変更 と
・オールド・ユーティリティの廃止
・製品のAI導入が進む

 は他社製品との差別化が進み弊社にとっては
むしろ追い風のチャンス到来です。
 特に昨年末から始まったAI活用はIBM iの情報システム室の
好機到来と言えるでしょう。
2026年年初からAutoWebの導入やデモの依頼はもう入っています。
SpoolライターVer5.0も昨年最終日に新しい内示が入りました。
既に1月には4~5件のWeb会議の予約が入っています。
もう差別化は始まっているようです。

(2) Python.400のリリース

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Python.400のリリースもいよいよ最終段階です。
現在、文書化を進めておりさらに「オーブンSEU」という
SEUの拡張も同時に進めています。
これも将来予測されるSEUの廃止に備えたもので
SEUの表示行数の拡張やスクロール・バーによる
スクロールなどオープン系としてのSEUの機能拡張が
盛り込まれておりPython.400と同時に発表する予定です。

(3) オープンSEUによるAI活用

 さらにオープンSEUではAIの搭載を実現して
プログラムの解説や検索など多岐にわたる動的で
豊富な機能を搭載する予定です。
AIにプログラムを解析させるだけでなく
 プログラムの評価や問題点の指摘、そして運用上で
発生したトラブルの原因追及までの機能を備えており
これまでの編集ツールとは全く異なるものです。
AIと相談しながら開発を進めることができるのです。
さらに自分のアカウントのAIに学習させることができます。
 自社の特殊な事情やプログラムのルールや
 社内独自のシステムもAIに学習させれば
つねにAIは最適な解答を引き出しそれことが
永久に退職しない賃金ゼロの優秀な社員としてのAIとして
成長します。オーブンSEUによって成長するAIを
育てることができるようになります。
 このようにオーブンSEUのAI活用はこれまでの開発手法を全く変えてしまう画期的な改革となります。

■ 2026年予測のまとめ

以上のことから2026年のIBM業界は年初から年末にかけての
一年間がVer7.6への移行期間であり

・オールド・ユーティリティの廃止
・IBM クラウドへの移行
・AIの普及

(株)オフィスクアトロでは
・他社製品との差別化
・Python.400, オープンSEUのリリース
・AIの製品化と開発手法の変革

の年になるのではないかと予想されます。
製品の使用方法や開発・運営の方法も
かなり目まぐるしく変わります。
IBM iのクラウド化とAIの利用がポイントに
なりそうな年です。
2026年は大きな変革の年になりそうです。
今年もよろしくお願い申し上げます。
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