お知らせしていましたIBM クラウドPower VSのセットアップに成功しました。
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Power VSのセットアップは相当、難解を極めましたが
何とか無事、日本語環境のセットアップまで漕ぎつけることが
できました。難易度の高い設定でしたが大変効果はありました。
その経過を以下にご報告申し上げます。
■ Power VS Ver7.6 の稼働
IBM クラウドを特約店に依頼するのではなく
自社でカスタマー・セットアップ致しました。
IBM Power VS(=Vertical Server)はクラウド契約ですので
① OS 構成のセットアップ
② 通信のセットアップ
③ 日本語環境の導入
という3段階が必要となります。いずれもこれまで経験のない
しかもクラウドというIBM仮想化技術を理解して構成しなければ
なりません。
そしてサブ・スクリプション契約でできるだけ維持コストを
抑える無駄のない構成が必要です。
構成に当たっては
・IBM i/OSの構成の知識に精通していること
・VPNの構成と経路に関する知識と経験があること
・PTFのダウンロード/仮想CDR装置の作成/適用の知識と経験があること
・英文の説明や仕様をストレスなく読んで理解できる読解力
など高度な知識と解読や想像力が求められます。
恐らくは通常のユーザーではこのような経験に乏しくまた
特約店でも理解が十分でないと最適解を得ることは困難で
そのためサブ・スクリプション契約のコストを抑えることが
困難になります。
■ 心配はご無用
(株)オフィスクアトロではIBMユーザー様のために
弊社が苦労して得たセットアップのノウハウを
セミナーで皆さまとシェアする予定です。
■ セットアップの難関
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① OS 構成のセットアップ
メモリーや特にDISKサイズは適切な選択をしないと
不要なHDDを契約してしまうことになります。
省略値ではモデルP10の契約となっていますので
契約金額が高くなりますが申請によって
モデルP05を指定することができるようになります。
この申請は英文メールの送信が必要でサイトの構成では
できませんがコスト削減に大きな効果があります。
またVer7.6はパスワードの制限がかなり強化されていますので
これまで使用してきたユーザー,パスワードを使うには
システム値を相当変更する必要がありました。
② 通信のセットアップ
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民生のクラウドではルーターの購入などが必要ですが
IBM Power VS ではその必要はありません。
既存のメーターを流用することができますが
通信だけでなく経路構成のセットアップも必要となります。
③ 日本語環境の導入
一次言語は英文なので二次言語として日本語(QSYS2962)を
導入する必要があります。
これはHDDに仮想CD装置を作成してそこにダウンロードした日本語環境をアップロードして導入する作業が必要になります。
ただしこれも二次言語導入の前にシステム値の変更が必要になります。
■ OS Ver7.6 で廃止されたユーティリティー
やはり OS Ver7.6とはこれまでインターネットからの情報とは
違って実際に導入してみると違いが良くわかりました。
IBM ユーティリティ | OS Ver7.6稼働状況 |
---|---|
DFU | 作成ができない |
QUERY | 使用可能 |
STRSDA | コマンドなし使用不可 |
STRRLU | コマンドなし使用不可 |
STRCGU | コマンドなし使用不可 |
GDDM | コマンドなし使用不可 |
※ DFU は STRDFUで作成オプションが表示されていませんが
これは技術的な回避策を発見しましたので後日のセミナーで
お知らせ致します。APWも代替方法を検討します。
■ IBM Power VS のパフォーマンスとコストの比較
ハードウェフ構成は弊社のOS Ver7.1にほぼ合わせましたので
パフォーマンスは快適です。
サブ・スクリプション・コストは Power VSの構成をよく理解していないと無駄な構成をしてしまってそのためコストが高くなってしまいます。
特約店の技術担当はまだ良く理解していないようなところもあり
そのため当初の見積り金額も大幅に高くなっていました。
特約店提案コスト | QTRセットアップ | |
---|---|---|
サブ・スクリプション・コスト/月 | 245,000円/月 | 75,000円/月 |
導入セットアップ | 9800,000円 | 0円 |
初期導入コスト | 1,715,000円 | 360,000円 |
※初期コストというのはサブ・スクリプション契約として初期に積立費用として支払うコストです。
■ Ver7.6 の変更点と考慮事項
- 調べていくと OS Ver7.6では大幅な機密保護の強化が
行われていることがわかりました。
動かなくなったDFUの作成方法もわかりました。
予想外の変更がたくさんあります。
Ver7.6の導入に当たっては慎重な検討が必要になりますので
機会を設けてくわしくご説明を致します。
■ IBM Power VSの見積り方法はセミナーで
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