Ver7.6を検証中に仮想端末APIが変更されているのを発見しました。
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仮想端末API(=QTVOPNVT)とは
次のような5250エミュレータを使っている製品の内部で
必ず使われているAPI(=Application Programing Interface)です。
・Webフェーシング製品
・モバイル・コンピョーティング製品
APIとはIBMやMicrosoftなどのOSを提供しているソフトウェア会社が経験豊かなソフトウェア技術者のために提供するOS内部のプログラムのことでIBMやMicrosoftなどのOSメーカー自身もAPIを使って開発しています。
今回問題となるのはIBM Ver7.6上の仮想端末API(=QTVOPNVT)の
仕様が変更されたことです。
このようにAPIは予告なく仕様が変更されることがあり
その対応をしないと既存のこれまで使っていたソフトウェア製品が動作しなくなるなどの障害が出る場合があります。
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■ 今回のVer7.6 APIへの対応をしないと
次のような障害が発生します。
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(1) QSYSOPR に次のメッセージが送出されます
QSYCODEUTL のソフトウェアの問題データが記録された。詳細は,ヘルプ・テキ ストを参照。
(2) このメッセージはパスワードを正しく入力していても
パスワードが一回間違えたものとして記録されます。
(3) 多くのユーザー・プロフィールはパスワードを3度間違えると
使えなくなる(=DISABLE)に設定されていますので
そのパスワードが使用不可能になっていまう可能性があります。
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■ Ver7.6 仮想端末API 変更への対応措置
㈱オフィスクアトロではこのVer7.6 仮想端末API(=QTVOPNVT)の変更に対する対応を直ちに行いました。
・AutoWebのユーザーさまで㈱オフィスクアトロへ通知することなくPowerSystemのライセンス変更ではなくVer7.6ヘリリース・アップされますとこの障害に見舞われる可能性があります。
・AutoWebをver7.6でご使用になる場合はPTFを発行するなどの弊社からの措置を行いますので必ずお知らせください。
■ 海外輸入製品をお使いのお客さまへ
AutoWeb以外で海外製品でWebフェーシング製品をお使いの場合は適切なPTF適用がないとVer7.6ではこの障害は必ず発生します。
海外製品では保守と言っても質問に答えるだけの保守もあると聞いていますのでこれでは製品保守サービスにはなりません。
今回のようなOS変更にきちんと追随する製品保守が必要なのです。
質問に答えるだけは保守サービスではありません。
今後のIBM iのこのようなリリース・アップのためにも
AutoWebに移行されることを強くお奨め致します。
- AutoWebと本件に関するご相談はこちらまで。