IBM i への導入は、導入先のIBM i にネットワーク接続可能なPCクライアントからFTPで行ないます。
その手順は次の通りです。
なお導入先のIBM i では、事前にTCP/IPおよびFTPを開始しておく必要があります。
(コマンド STRTCP
、STRTCPSVR *FTP
)
PCOMMやCA400等のエミュレーターによる CPI-C接続による導入はサポートしておりません。
また、導入先のIBM i の IPアドレスをあらかじめ調べておいてください。
(コマンド NETSTAT
オプション1 を参照 もしくは コマンド GO TCPADM
)
1. IBM i への導入を行うPCクライアントと、
導入先のIBM i との間で通信ができることを確認します。
PCクライアントの「スタート」メニューから「コマンドプロンプト」を起動して、次のコマンドを実行します。
ping 192.168.1.1
(※ ただし192.168.1.1の箇所は導入先IBM i のIPアドレスを入力します)
「Request timed out.」の表示が出なければ、 Spool ライター の導入作業に進みます。
「Request timed out.」と表示された場合はネットワークもしくは通信状態に
何らかの障害があると考えられます。
次の事柄を再度確認してください。
- 導入先IBM i と導入元PCクライアントがネットワーク接続されていること。
- 導入先IBM i でTCP/IPが開始されていること。
(導入にはFTPの開始も必要です) - コマンドプロンプトでの入力の際、導入先IBM i のIPアドレスが正しいこと。
- 導入元PCクライアントにTCP/IPプロトコルが導入されていること。
(「コントロールパネル」−「ネットワーク」より確認できます。
詳細は貴社の社内情報管理部門またはMicrosoft社にお問い合わせください)
2. SPOOLWTR50.exe を実行すると下の画面が表示されます。
- @ [i Series 400] … 導入先IBM i のIPアドレスを入力します。
-
「192.168.1.1」が初期値として表示されますが、
実際に導入するIBM i のIPアドレスを入力する必要があります。 - A [ユーザー] … QSECOFR権限を持つユーザー名を入力します。
- 初期値は「QSECOFR」が表示されます。
- B [パスワード] … Aで入力したユーザー名に対応するパスワードを入力します。
- 初期値はブランク状態ですので、必ず入力してください。
- C [PASSIVE] … PASSIVEモードでのFTP通信を行います。
-
このチェックを外すと通信速度は向上しますが、
ネットワークによっては通信自体が行なえなくなる場合があります。
通常は 変更しないでください。 - D [保管ライブラリー] … FのファイルがIBM i で格納された時のライブラリーの名前です。
-
初期値は「SPOOLWTR50」です。
( 製品のリリースアップ等によりこれらの名称は変更する場合があります。
最新情報は 『リリースノート』、『導入の前にお読みください』を確認してください。) - E [復元ライブラリー] … Dに格納した圧縮ファイルを復元するためのライブラリーです。
-
Spoolライターは、このライブラリーで運用することになります。
初期値は「SPOOLWTR」です。 - F [PCファイル] … PCクライアントから転送する圧縮ファイルのパスが表示されます。
-
初期値は「*MEM」で、これはいったんPCクライアントのメモリーに読み込んだ
圧縮ファイルを、そのメモリー上から転送することを表します。
この項目は変更しないでください。
@ 〜 B に適切な内容を入力して 「導入の開始」 をクリックします。
IBM i のホスト名またはIPアドレスは、
コマンド NETSTAT
オプション1 の参照 もしくは
コマンド GO TCPADM
より調べることができます。