21. 書出しプログラム処理 (WRKWTR)
			
			【説明】
					書出しプログラム処理(WRKWTR) は OUTQ に対して
					LPR印刷装置を STRPRTWTR によって開始します。
					LPR 印刷装置の開始は、これまで使用していた印刷装置の使用方法と同じです。 
				
オプション「1= 開始」を使って開始し、オプション「4= 停止」で印刷装置(ライター)を終了します。
					印刷装置(ライター)が印刷スプールの印刷を完了すると自動的に、
					そのスプールは OUTQ より除去されてなくなります。(これも従来の印刷装置と同じです。)
					印刷装置の宛先が IP:127.0.0.1 のLOOP-BACK となっているときは印刷スプールは各PCに配布されます。
					このとき宛先PCの電源が入っていないか、または LPD が起動していないようなときは配布は失敗します。
					LPDライターによる配布が失敗したときは、その印刷スプールは保留されてOUTQ に残ります。
					エンド・ユーザーはPCの電源を入れてLPDを正しく稼働させた後で、
					印刷スプールを解放するとLPDライターによって再び配布が試みられます。
					このようにして再印刷させることができますが
					保留されたスプールは手動で解放する必要があることをご留意ください。
				
【用紙替えメッセージについて】
					LPR ドライバーは用紙替えメッセージを LPR 印刷装置の指定されたメッセージ待ち行列に
					送信します。
					( LPR 印刷装置の指定されたメッセージ待ち行列とは LPR 印刷装置の作成 ( CRTDEVLPR ) で
					指定されたメッセージ待ち行列 ( MSGQ ) です。省略値は *SYSOPR ですので
					省略時は操作員メッセージ ( QSYSOPR ) にメッセージは送出されます。)
					用紙替えメッセージが送信されるのは
				
- LPR 印刷が開始された直後の最初の印刷を行おうとしているとき。 または
 - 前回印刷した用紙名 ( FORM ) と今回、印刷しようとする用紙名 ( FORM ) が異なっている。
 
					の場合です。
					これは IBM 提供の印刷の場合と同じです。
					用紙替えのメッセージは i5/OS ではなく LPR ドライバーによって出力されるように改訂されました。
					i5/OS によるメッセージ出力では最初の印刷であっても前回と同じ用紙名であれば
					用紙替えのメッセージは出力されません。
					このため最初の印刷であればすべてメッセージを送出するように LPR ドライバー自身が
					メッセージを出力するように改訂されたのです。
				
用紙替えメッセージは次のように表示されます。
メッセージ ID . . . . : CPA3394 (G B I H R C) 装置 LPRDEV 書き出しプログラム LPRDEV の用紙タイプ ' 売上伝票 ' を ロードしてください。
					このメッセージに対しては操作員による応答が必要です。
					応答は G, B, I, H, R または C の文字を入力して応えてください。
					応答の意味は次のとおりです。
				
- G
 - 用紙を変更して印刷を続行します。変更後の用紙名が現在の用紙名として認識されます。
 - B
 - G の応答と同じです。( B は S/36 用に用意されたものです。)
 - I
 - 用紙の変更は無視して印刷だけが続行します。用紙名は以前の用紙名のままの認識が残ります。
 - H
 - LPR ライターは活動を継続しますが、このスプールは印刷されずに凍結 ( HOLD ) となります。
 - R
 - もう一度メッセージだけが再送されます。印刷も凍結もありません。
 - C
 - スプールは凍結 ( HOLD ) となり LPR ライターも停止します。
 
22. すべての出力待ち行列の処理 (WRKOUTQ)
			
			
					WRKOUTQコマンドはすべての出力待ち行列(OUTQ)に対して
					印刷装置(ライター)がどのように関連づけられて開始しているかを表示するために使います。
					表示されている印刷装置(ライター)は開始中を示しています。
				
書出しプログラムとして表示されているものが印刷装置(ライター)です。
23. 印刷装置書出し PGM 開始(STRPRTWTR)
			
			
					印刷装置書き出し PGM 開始(STRPRTWTR) は印刷装置(ライター)の開始を指示します。
					これは i5/OS IBM i のコマンドです。
				
| 印刷装置 | 開始する印刷装置の名前を指定します。 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 出力待ち行列 | 
					対応するOUTQの名前を指定します。 印刷装置はこのOUTQに保管されている印刷スプールを印刷します。  | ||||||
| 書出 プログラムMSG 用待ち行列 | 
					印刷メッセージの出力先のメッセージ待ち行列を指示します。 省略時のMSGQ は QSYSOPR です。  | ||||||
| 用紙タイプ・オプション | 
					用紙替えメッセージをどのように出すかを指示します。
					
					
					
 これらのプリンタでは汎用的な白紙フォームに印刷することを 目的としますので用紙交換の発生頻度はほとんどありません。 省略時の *INQMSG とすると最初の印刷で *STDへの 交換要求がメッセージされ、これに答えないと印刷が開始されません。 この手間を省くために *NOMSG をお勧めします。  | 
他のパラメータについては IBM コマンド: STRPRTWTR の解説を参照してください。
24. 印刷装置書出し PGM 停止(ENDWTR)
			
			書き出しプログラム終了(ENDWTR)は実行中の印刷装置(ライター)を停止させます。
| 書き出しプログラム | 停止させる印刷装置(ライター)の名前 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 書き出しプログラムの終了時点 | 
					停止オプション
					
					
  |