11. LPR印刷装置の作成 ( CRTDEVLPR )
			
			
					LPR印刷装置を作成します。これは CRTDEVPRT (印刷装置記述の作成)と同じように
					LPR出力用の印刷装置を作成するためのコマンドです。
				
					LPR印刷装置は *LAN クラスのタイプ 3812 の型式 1 の装置として作成されます。
					(これ以外の指定は無効です。)
					LPR印刷装置は後でくわしく説明しますが LPRドライバの指定によって
					通常の印刷装置ではない、LPR印刷装置と
				
					印刷装置名は任意の名前を命名することができます。
					LPR印刷装置をプリンタと、どのように関連づけるかによって命名は異なってきます。
					作成しようとするLPR印刷装置は
				
- プリンタを指定してLPR印刷出力する
 - PCの最寄りのプリンタに印刷出力する
 - 印刷出力を PCを指定して個別に配布する
 
					によって作成する方法は若干、異なります。
					A. の場合は出力するプリンタが決定している場合であり、
					リモート・ロケーション・パラメータにプリンタの IPアドレスを指定します。
					従って LPR印刷装置名もプリンタ名と関連のある名前がよいでしょう。
					B. および C. の場合は出力するプリンタは、
					印刷の実行を指示したクライアントPCの最寄りのプリンタに印刷出力します。
					この場合は、リモート・ロケーションには LOOP-BACKを示す 127.0.0.1 と登録します。
					LPRドライバーはリモート・ロケーションが 127.0.0.1 であれば
					印刷を指示したクライアントヘのスプールの送信を試みます。
				
					このとき印刷スプールのジョブ名が表示装置名と一致していれば、
					つまり印刷が対話式ジョブによって指示されたものであれば表示装置のIPアドレスが検索されます。
					そうでなければ印刷スプールのユーザー・データに記録されているIPアドレスが検索されます。
					LPRドライバーは印刷スプールをこれらのIPアドレス宛てに送信します。
				
					送信された宛先のIPアドレスには LPDデーモンが待機していることが必要です。
					Windows の LPD が予め起動されるている必要があります。
					LPD の起動については「クライアントPCの設定」を参照してください。
				
					B. および C. のためのLPR印刷装置はひとつあれば十分です。
					従って Spoolライターの導入当初に LPRDEV という名前の装置をひとつ作っておいてください。
				
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					装置名 (DEVD)  | 10桁以内の英文字より始まった装置名を指定します。 | ||||||||||||||
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					装置クラス (DEVCLS)  | 
					必ず「*LAN」を指定してください。
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					装置タイプ  (TYPE)  | 必ず「3812」を指定してください。 | ||||||||||||||
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					装置型式 (MODEL)  | 必ず「1」を指定してください。 | ||||||||||||||
| プリンター型式または *PDF | 
					プリンターであれば WSCST(ワークステーション・カスタマイズ・オブジェクト) の名前、または *PDF を指定してください。プリンターがPDF形式に対応しているならば、 *PDFを指定することで、印字品質や互換性が最も高くなります。 まずは、 *PDFをお試しになることを推奨いたします。
					
					
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					LAN 接続機構  (LANATTACH)  | 
					必ず「*USRDFN」と指定してください。
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					ポート番号  (PORT)  | 必ず「1」を指定してください。 | ||||||||||||||
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					ページ・サイズ (PAGESIZE)  | 
					用紙サイズと用紙方向を指定します。
 *SPLFを指定すると、印字内容が用紙中央に中央寄せされて印字されます。 中央寄せではなく上詰めで印字したい場合は、 *SPLFの代わりに、*A4など、具体的な用紙を指定して下さい。
						
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| 用紙方向 | 
							用紙サイズに *A4, *A5, *LETTER, *LEGAL のいずれかを 指定した場合には用紙の方向も合わせて指定することができます。 
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							ページ・サイズ (FORMSIZE)  | 
						
							出力オプション(PRTOPT)が *PDF の場合に指定出来ます。 このページ・サイズの指定はSpoolライターのダイナミック・レイアウト に任せるのではなく明示的に印刷サイズを指定したい場合にこの パラメータで指定します。 
 結果で統一したものにしたい場合です。 通常のPDF出力ではSpoolライターのダイナミック・レイアウト機能に よって出力したスプールの実際の印刷量によって最適なフォントが 決定されます。 従って同じプログラムによる印刷結果であっても印刷の情報量によって フォント・サイズが異なってきます。 同じ帳票出力であればすべて同じ大きさのフォントに統一させたい 場合はページ・サイズを *SPLFまたは長さ、幅を明示的に指定 してください。 ただしPDFのフォント・サイズの最適化が失われますので不要な白紙 部分を生じる可能性があります。  | 
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							左寄せ/上寄せ (ALIGN)  | 
						
							用紙サイズに比べて、スプールを印字する範囲が小さい場合に、 用紙のどこに印字するかを指定します。 ページ・サイズ(FORMSIZE)が*AUTO以外の場合に指定可能です。 
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							余白(インチ) (MARGIN)  | 
						
							用紙の余白をインチ単位で指定します。 プリンタによっては、指定した値よりも余白が大きくなる場合があります。 ページ・サイズ(FORMSIZE)が*AUTO以外の場合に指定可能です。  | 
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					フォント (FONT)  | 
					フォントの種類と大きさを指定します。初期値は「MSゴシック」「11」です。 この設定は、「プリンター形式」に *PDFが指定されており、なおかつ、プリンターが指定のフォントを持っている場合のみ有効となります。 プリンターが指定のフォントを持っていない場合は、 通常、プリンターのデフォルトのフォントで印字されます。  | ||||||||||||||
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							印刷装置エラー ・メッセージ (PRTERRMSG)  | 
						
							印刷装置で回復可能なエラーが発生したときに 操作員に判断を訪ねるのか、または情報だけ送出して継続するかを 設定します。 
									LPR ドライバーの用紙替えメッセージ
								 
								LPR ドライバーは、この値が *INQ である場合のみに用紙替えメッセージが出力されます。 この値が *INFO の場合は用紙替えメッセージは出力されません。  | 
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					メッセージ待ち行列 (MSGQ)  | 
					印刷に関するメッセージの報告先を指定します。 省略値 : *SYSOPR は QSYSOPR にメッセージを送信します。
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					パリティーのタイプ (PARITY)  | 
					必ず「*NONE」を指定してください。
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					停止ビット (STOPBITS)  | 必ず「1」を指定してください。 | ||||||||||||||
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					ホスト印刷の変換 (TRANSFORM)  | 
					i5/OS の HPT変換によるLPR を実行するかどうかを指示します。 必ず「 *NO」を指定してください。i5/OS の LPRは使用しません。
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					リモート・ロケーション (RMTLOCNAME)  | 
					出力先のASCIIプリンタのIPアドレスを指定してください。 このLPR印刷装置をクライアントPCの最寄りのプリンタに出力させることを 目的とする場合は「127.0.0.1」と指定してください。  | ||||||||||||||
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					ユーザー定義 ドライバー・プログラム (USRDRVPGM)  | 
					LPRドライバーとしてライブラリー SPOOLWTR の LPRDVR を指定してください。
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					テキスト ' 記述 ' (TEXT)  | 50文字以内のテキストを記述してください。 | ||||||||||||||
12. 装置記述の表示 ( DSPDEVD )
			
					LPR印刷装置を作成します。これは CRTDEVPRT (印刷装置記述の作成)と同じように
					LPR出力用の印刷装置を作成するためのコマンドです。
				
					なお「1.LPR 印刷装置の作成」(CRTDEVLPR) で装置を作成すれば、
					同時に同じ名前の OUTQ も作成されます。
					これは CRTDEVLPR のコマンド内で実行されるCRTDEVPRT による機能です。
				
					装置を削除する必要場合は関連するOUTQの削除も必要です。
					ただし OUTQ を削除するには OUTQ 内のスプールを
					すべてクリアーしなければなりません。
				
DSPDEVD の様子
			13. LPR 印刷装置のオンへの構成変更 ( WRKCFGSTS )
			
					LPR印刷装置を初めて作成したときだけは装置をオンに変更する必要があります。
					一度、オンにすれば以降は IPL時に自動的にオンに構成変更されます。
					この操作は最初に LPR印刷装置をオンにしたときのためだけのものです。
				
オプション「 1= オンへの構成変更」を使って構成をオンに変更してください。
			14. LPR 印刷装置の削除 ( DLTDEVD )
			LPR 印刷装置 ( DEVD ) を削除するために使用します。
					LPR 印刷装置を削除すると、それに対応する同じ名前の OUTQ も削除されます。
					ただし OUTQ に印刷スプール・ファイルが残っていると削除することはできません。
					したがってこのコマンドの実行前には対応する OUTQ の中の
					印刷スプールをすべてクリアーしておいてください。
				
15. SPOOL ライター・ログの開始 ( STRSPLLOG )
			
					SPOOL ライター・ログの開始 ( STRSPLLOG ) は SPOOL ライターの実行モジュールに
					ログ出力を指示します。
					ログの出力を指示すると次のプログラムは OUTQ: SPOOLWTR/QEZJOBLOG に
					ログを送出しますので実行状況の調査に役立ちます。
				
					※出力されたジョブ・ログは GO SPOOLWTR/SERVER メニューの「3. ジョブ・ログの表示」で
					参照することができます。
				
16. ログの終了 ( ENDSPLLOG )
			
					SPOOL ライター・ログの終了 ( ENDSPLLOG ) は SPOOL ライターの実行モジュールに
					ログ出力の終了を指示します。
				

