インターネット環境での印刷

42. インターネット・リモート印刷 (RUNRMTPRT)

RUNRMTPRTの画面

【説明】

インターネット・リモート印刷 (RUNRMTPRT= Run Remote Print)はインターネット環境下での
PDFを開かずに印刷するサイレント印刷機能を提供します。

【パラメータの説明】
スプール・ファイル ・・・ RUNRMTPRTはスプール・ファイルまたはIFSに存在するPDFを
印刷します。
スプール・ファイルを指定するときはこのスプール・ファイル名を
指定してください。
ジョブ名
ユーザー番号
・・・ スプール・ファイルを指定するときは合せてジョブ名と
ユーザー名、ジョブ番号も指定してください。
ジョブ名が * のときは現行のジョブ記述が採用されます。
スプール番号 ・・・ スプール・ファイルを指定するときは合せてスプール番号も
指定してください。
またはPDF IFSパス名
(*.PDF)
・・・ スプール・ファイルではなくIFSに存在するPDFの名前を
指定することもできます。
IFSのPDF名はフル・パス名で拡張子はPDFでなくてはなりません。
IPアドレス
(リストはF4)
・・・ このIBM iに設定されているホストのIPアドレスを指定してください。
インターネット環境で印刷したいときはグローバルIPを
指定する必要があります。
初期値として表示されているIPアドレスは自動的にRUNRMTPRTによって
検索されて見つかった最後のIPアドレスで多くの場合は
グローバルIPのはずです。
初期値以外のIPアドレスを指定したい場合はF4キーを押すと
このIBM iに定義されているIPアドレスをすべて検索することが
できます。
名前またはアドレス ・・・ 印刷データ(PDF)の転送先のプリンタ・サーバーの名前を指定します。
通常は「127.0.0.1」と表示されているのは *LOOKBACKと言って
自分自身のアドレスを示しています。
127.0.0.1のよって自分自身に印刷データ(PDF)を転送することによって
自分のLPD印刷サービスによって共有プリンタに印刷データ(PDF)が
転送されて印刷されます。
またこのWindowsの近傍(=同じネットワーク内)にある共有の
Windowsサーバーの名前またはIPアドレスを指定すると
そのWindowsサーバーに印刷データが転送されてそのWindowsサーバーの
共有プリンタで印刷されます。
このようなWindowsサーバーをプリント・サーバーと呼びます。
プリンタ共有名 ・・・ LPD印刷サービスで指定されているプリンタの共有名を指定してください。
多くの場合は「LPR」としておけばLPR印刷でもそのプリンタを
使用することができますので最初の慣れないうちや特別な理由が
ない限りLPR以外の名前は使用しないでください。
最初からLPR以外の別名にすると上手く印刷できなかったときの
調査が困難になります。
技術に精通している方以外はLPR以外の名前は命名しないでください。
【動作条件】

IBM i では i5/OS Ver6.1〜7.5 で

STRPCCMD(=PCオーガナイザー)が動作する環境でなくてはなりません。

推薦はAutoWeb/2.0です。他社製品は動作環境対象外です。
5250エミュレータは IBM PersonalCommunications または Access ClientSlotions(ACS)です。
これ以外の他社毛製品のエミュレータは動作環境対象外です。

RUNRMTPRTの実行前には

  • クライアントPCは Windows10または 11 であること
  • WindowsのLPD印刷サービスを活動化しておくこと
  • 印刷として使用するプリンタを共有名LPRで共有化しておくこと

を事前に設定しておく必要があります。
外部の取引先には

  • Windows10または11の使用
  • LPD印刷サービスの活動化
  • LPRという名前の共有プリンタの設定

を周知させておく必要があります。
LPD印刷サービスの活動化についてはチュートリアルの「WindowsのLPDの起動」を参照してください。