FTP 遠隔ユーザーの登録

11. 遠隔ユーザーの処理(WRKRMTUSR)

PDF変換装置によって別のPCやPCサーバーに OUTQ に投入したスプールすべてを
PDFに変換して送信することができますが、このとき相手方には FTPサーバーが起動されていることと
同時にもうひとつ受取先のユーザー名とFTPでログインするためのパスワードを登録しておく必要があります。
ここでの遠隔ユーザーの処理(WRKRMTUSR) では送付先のIPアドレス、ユーザー名、パスワードなどを
事前に登録しておくために使用します。

なお遠隔ユーザーの処理(WRKRMTUSR) を使用するには *IOSYSCFG の権限が必要です。

【解説】

最初に「1=遠隔ユーザーの追加」オプションを使って次のように宛先の
IPアドレスやユーザー、パスワードなどを登録してください。


登録した遠隔ユーザーの情報はライブラリー QUSRSYS のファイル : RMTUSR という名前のファイルに
保管されています。

ただしパスワードは暗号化されて保管されていますのでエンド・ユーザは読み取ることはできません。
従って「2=遠隔ユーザーの変更」を使用しても既存のパスワードは表示されません。
暗号化されたパスワードを解析できるのは PDFドライバーだけです。
また入力したパスワードはログにも記録されることはありませんので
ログ解析によるパスワードの漏洩を防ぎます。

12. 遠隔ユーザーの追加(ADDRMTUSR)

遠隔ユーザーの追加 (ADDRMTUSR) は遠隔ユーザーの処理(WRKRMTUSR) のオプション1 の機能です。

【解説】
遠隔ユーザー名(USER) (20A) 相手先のFTPのユーザー名を登録してください。
宛先IPアドレス(IPADDR) (15A) 宛先のIPアドレスを登録してください。
パスワード(PASSWRD) (127A) 宛先ユーザーのログインのためのパスワードを登録してください。
ここで入力したパスワードはログに残ることはありません。
また遠隔ユーザー・ファイル(QUSRSYS/RMTUSR)にはパスワードは
暗号化して保管されますのでファイルを読み取ってもパスワードが
漏洩することはありません。
製品中にもこのパスワードを表示する機能は用意していません。
唯一、パスワードを解析できるのは PDFドライバーだけです。
テキスト(TEXT) (50A) 遠隔ユーザーの意味を想起するテキストを記述しておいてください。

13. 遠隔ユーザーの変更(CHGRMTUSR)

遠隔ユーザーの変更 (CHGRMTUSR) は遠隔ユーザーの処理(WRKRMTUSR) のオプション2 の機能です。

【解説】

遠隔ユーザーの変更 (CHGRMTUSR)は既存の遠隔ユーザーのフィールド値を表示して
変更することができますが、機密保護の観点よりパスワードだけは表示されません
パスワードは *SAME として同じ値を使うことを指示するか、または上書きで新しく入力する必要があります。

遠隔ユーザー名(USER) (20A) 相手先のFTPのユーザー名を登録してください。
宛先IPアドレス(IPADDR) (15A) 宛先のIPアドレスを登録してください。
パスワード(PASSWRD) (127A) 宛先ユーザーのログインのためのパスワードを登録してください。
ここで入力したパスワードはログに残ることはありません。
また遠隔ユーザー・ファイル(QUSRSYS/RMTUSR)にはパスワードは
暗号化して保管されますのでファイルを読み取ってもパスワードが
漏洩することはありません。
製品中にもこのパスワードを表示する機能は用意していません。
唯一、パスワードを解析できるのは PDFドライバーだけです。
テキスト(TEXT) (50A) 遠隔ユーザーの意味を想起するテキストを記述しておいてください。

14. 遠隔ユーザーの削除(DLTRMTUSR)

遠隔ユーザーの削除(DLTRMTUSR)は登録済みの遠隔ユーザーを削除するのに使用します。
このコマンドは単独で使用する場合にも *IOSYSCFG 権限が必要です。