IBM i のコマンド入力画面より、DSPSYSVAL QSECURITY
を打鍵して、実行キーを押して下さい。
次のような画面が表示されます。
システム値の表示 システム値 . . . . . . : QSECURITY 記述 . . . . . . . . . : システム保護レベル システム保護レベル . . . . . : 30 10= 物理的な機密保護のみ(もうサポート されていません) 20= パスワードによる機密保護のみ 30=パスワード と オブジェクト による機密保護 40=パスワード,オブジェクト, および オペレーティング・システム の保全性 50=パスワード, オブジェクト, および拡張 オペレーティング・システム 保全性 続行するには,実行キーを押してください。 F3= 終了 F12= 取り消し
このシステム保護レベルが IBM i 全体の機密保護状況を表しており、
すべての機密保護のベースとなるものです。
ご使用の IBM i で機密保護レベルを表示してみて下さい。
10 = 物理的な保護のみ
この保護レベルは、24 時間鍵をかけてない状況と同じで、
何を盗まれても文句を言えない状態です。
20 = パスワードによる機密保護のみ
通常使用されている中で最も多い設定です。
サインオンするにはパスワードが必要ですが、サインオンさえすれば
どのようなシステム資源にもアクセスすることができます。
これは言い換えれば 「営業用のパスワード」 でサインオンしても、
「経理用のデータ」 にアクセス出来ることを意味します。
30 = パスワード、オブジェクトによる機密保護
機密保護を意識している会社であれば、保護レベルは少なくとも 30 となっているはずです。
サインオンにパスワードが必要だけでなく、ユーザーは各オブジェクトに
アクセスするための権限を持っていなくてはなりません。
つまり、「営業用のパスワード」でサインオンしても、「給与マスター」への
アクセス権限がなければ、給与マスターを読み取ることができません。
保護レベル 40、50 については、「機密保護解説書」または
「IBM i のヘルプ説明」をご参照下さい。