24. PDT 印刷装置の作成
PDT 印刷装置の作成(
CRTDEVPDT)は PDT印刷装置を作成します。
PDT装置は
*SMBプロトコル(=Server Message Block)でプリンタ・ドライバと通信します。
・PDT印刷が必要となるのは
プリンタ・メーカーのプリンタに印刷するだけ
という目的なら
PDTを使う必要はありません。
PDTがなくても
GDi印刷ならどのようなプリンタにでも
印刷することができます。
しかし特殊なケースとして
PDTをカスタマイズしていたり
RPGや
COBOLプログラムでメーカー・プリンタ用の
印刷ストリームを出力していたようなケースでは
引き続き
PDTの使用が必要です。
このような場合は
PDT印刷を選択するこ必要があります。
PDT 印刷装置の作成 (CRTDEVPDT)
選択項目を入力して,実行キーを押してください。
装置名 . . . . . . . . . . . . > WIN01 名前,リストは F4
組織 :
本社工場営業所 . . . . . . . 文字値 , *NONE
部門コード . . . . . . . . . 文字値
PDTの指定 (F4 検索 ) . . . . > '/WINDOWS/PDT/IBM5577.PDT'
WINDOWS ログイン情報 :
IP アドレス . . . . . . . . . > '192.168.1.93'
ユーザー . . . . . . . . . . > quattro
パスワード . . . . . . . . . >
ワークグループ . . . . . . . WORKGROUP
プリンタ名 (F4= 検索 ) . . . > LBP712Ci
用紙サイズ :
用紙サイズ . . . . . . . . . *SPLF *SPLF, *CUSTOM, *A3, *A4...
用紙方向 . . . . . . . . . . *LANDSCAPE, *PORTRAIT
フォント :
種類 . . . . . . . . . . . . *DEFAULT
サイズ . . . . . . . . . . . *CPI 4-36, *CPI, *FORM
ホスト・コード・ページ . . . . 930 *SPLF, 930, 939, 1399...
テキスト ' 記述 ' . . . . . . . *BLANK
既存装置の置換え . . . . . . . *YES *YES, *NO
終り
F3= 終了 F4=プロンプト F5= 最新表示 F12= 取り消し
F13= この画面の使用法 F24= キーの続き
[解説]
装置名 . . . . . . . . . . . . . . . . 作成する印刷装置の名前(10桁以内)
前述の説明にあるように
既存のTELNET装置と同じ名前でも
構いません。
同じ名前のTELNET装置を移行することが
できます。
組織 : . . . . . . . . . . . . . . . . 装置の数が多くなると管理が大変になります。
本社工場営業所 以前の装置はクライアントで管理していましたが
部門コード IBM i一括集中管理にすると組織や部門別に
分類しておけば管理しやすくなります。
別掲の組織部門を登録して装置にも組織コードを
登録することによって部門別管理ができます。
装置に部門登録がない場合はすべて本社であると
見なされます。(本社の組織コードはブランクです。)
・プリンタ定義テーブル(PDT) . . . . . . . IFSに保管済みのPDTをフル・パス名で
記述します。
PDTは /WINDOWS/PDTに保管してください。
PDFであれば /WINDOWS/PDFに保管してください。
PDFとはPDTの元になるソース・ファイルのことです。
WINDOWSライターはPDFでもPDTでもどちらも
理解することができますので
どちらを指定しても構いませんが
ソースを見てわかりやすいのは PDFですので
PDFをお奨めします。
WINDOWS ログイン情報 :. . . . . . . . . . . GDi印刷ではクライアントPC(Windows)の
IP アドレス プリンタ・ドライバと通信するために
ユーザー 共有サーバー・プロトコル(SMB=Server Message Block)
パスワード によって通信します。
ワークグループ そのためのWindowsへのログイン情報として
プリンタ名 WindowsのIPアドレス、ユーザー、パスワードを
登録してください。
Windowsでワークグループ管理をしているのであれば
ワークグループ名も登録してください。
ワークグループの管理がない場合は WORKGROUP と
登録してください。
さらにプリンタ・ドライバに登録されているプリンタの
名前を正確に登録してください。
用紙サイズ :. . . . . . . . . . . . . . .用紙サイズ名が必要であれば指定します。
用紙サイズ 初期値は *SPLFでありスプールに依存します。
用紙方向 *A3, *a4, *B3, *B4, ...などの用紙を指定したときは
用紙の方向も指定してください。
*LANDSCPAE:横向き
*PORTRAIT :縦向き のいずれかを指定してください。
行/インチ. . . . . . . . . . . . . . . .縦方向の1インチ当たりに印刷する行数を指定します。
6行または8行のいずれかを選択します。
1インチ当たりの文字数. . . . . . . . . .横方向の1インチ当たりに印刷する文字数を指定します。
10.0, 12.0,または 15.0 です。
用紙トレイ. . . . . . . . . . . . . . . .選択する用紙トレイ番号を指定することができます。
省略値は *AUTO(自動選択)です。
両面印刷. . . . . . . . . . . . . . . . .両面印刷するかどうかを指定します。
両面印刷機能のないプリンタの場合は無視される場合が
あります。
*NO :片面のみ印刷します。
*YES:両面印刷します。
*SHORT:短辺で折り返して両面に印刷します。
*LONG :長辺で折り返して両面に印刷します。
コピー枚数 . . . . . . . . . . . . . . . 印刷する部数を指定します。
省略値は1ですが最大255部までの印刷を指定できます。
フォント :. . . . . . . . . . . . . . . .印刷するフォントの種類やサイズを指定することが
種類 できます。
サイズ フォントの種類は
*DEFAULT : プリンタの省略値のフォントで印刷します
MSゴシック , MS明朝 , HGゴシック , HG明朝
サイズは
*CPI : CPI(1 インチ当たりの文字数)のサイズ
*FORM:用紙サイズに適した最大のフォント・サイズで
印刷します
用紙サイズを指定したときはこの値は必ず
*FORMと指定してください。
ホスト・コード・ページ. . . . . . . . . 印刷スプールの CCSID を指定します。
5250 エミュレータで指定するホスト・コードと同じです
ホスト・コード・ページを指定するとそれが
スプールのCCSIDと見なされてUnicodeへの変換が
行われます。
Microsoft仕様のスプール(MS-EMF)は Unicodeなので
Unicodeに変換されます。
従って英語や中国語、韓国語も印刷することができます。
テキスト ' 記述 '. . . . . . . . . . . . .装置記述オブジェクトに与えるテキストを記述します。
既存装置の置換え . . . . . . . . . . . . . *YESの場合は既存のTELNET印刷装置を利用して
その上にGDi印刷装置を作成することを意味します。
*YESの場合は既存のTELNET印刷装置が必要です。
*NOで実行した場合はTELNET印刷装置は
CRTDEVPRTコマンドによって作成されます。