プリンタ・セッションとのちがいを理解する

それでは従来のプリンタ・セッションとどのようにちがうのでしょうか? 従来のプリンタ・セッションの動作原理 ===================================== 従来のプリンタ・セッションの印刷方式はこの図のように SCS印刷ストリームをPDTファイルに従って各プリンタ・メーカーの印刷ストリームに 変換するという方法です。 PDTファイルとは PDFファイルというソースからコンパイルして生成するプリンタ変換テーブルの ことです。 各プリンタ・メーカーでは CANONでは LIPSという形式で EPSONでは ESC-Pという形式の 印刷ストリームを扱います。 WINDOWSライターによるPDT印刷 ============================= WINDOWSライターによるPDT印刷はIFSに配置されたPDTまたはPDFによって変換済みの印刷ストリームが *SMB または *LPRプロトコルによってWindows PCまたは プリンタへ直接、送信されます。 このように Windows PCにあったPDTを IBM iのIFSに配置することによって Windows PCへの依存を無くしてPDTによる変換で点冊することができるようになります。 PDT利用の目的を再確認する ========================= それでは自社がなぜPDTによる印刷を行っていたのかを再確認してみましょう。 (1) メーカーのプリンタに印刷することだけが目的である キャノンやRICOHのプリンタを使用するためだけに プリンタ・セッションでPDTを使用しているのであれば WINDOWSライターのGDi印刷に移行すれば用紙に最大限に印刷することも できますし印刷トレイや用紙サイズの指定もできるようになり 用途を拡大することができます。 この場合は特にPDT移行にこだわることはありません。 (2) 特殊な専用用紙などへの印刷が目的でPDTをカスタマイズしている 取引先指定の専用用紙に印刷するためにプリンタ・メーカーの協力によって カスタマイズしたPDTを現在、使用しているのであれば 引き続きPDT印刷を継承する必要があります。 この場合はPDTまたはPDFをIBM iのIFSに配置してください。 (3) RPGやCOBOLで印刷ストリームを出力している RPG/COBOLなどのプログラム内で直接、プリンタ・メーカー用の印刷ストリームを 出力しているのであればやはり引き続きPDT印刷を継承する必要があります。 この場合はPDTまたはPDFをIBM iのIFSに配置してください。