かんたんウィザード

「かんたんウィザード」とはバラメータに答えていくだけで WINDOWSライターが使う仮想装置を作成できる機能のことです。(TELNET印刷装置ではありません。)

[仮想印刷装置] = [TELNET印刷装置](*DEV) + [拡張データ・エリア](*DTAARA)

質問に答えるようにパラメータに従って入力していくだけで 最後には仮想印刷装置を作成する、次のいずれかの適切なコマンドが 起動されます。
・GDi 印刷装置の作成 (CRTDEVGDI)
・PDT 印刷装置の作成 (CRTDEVPDT)
・LPR 印刷装置の作成 (CRTDEVPDT)
.... ( LPRの作成はPDTの作成と同じコマンドです) ユーザーはこれらのうちどれを使うのかを特に意識する必要はありません。 ( この操作には *IOSYSCFG の権限が必要です。) ここでは例として存在していない装置: WIN01 を指定します。    ※ WINDOWSライターの導入直後に社内に既にTELNET印刷装置があったとしても それはWINDOWSライターが認識する装置ではありませんので 仮想印刷装置に作成する必要があります。 従来のTELNET印刷装置の名前をそのまま入力してかんたんウィザードに 従って進めていけば新しい仮想印刷装置が作成されます。 既存のTELNET印刷装置をそのままWINDOWSライターの仮想印刷装置に移行する場合も 既存のTELNET印刷装置を指定してかんたんウィザードで移行することができます。

[かんたんウィザードをお使いの前に]

かんたんウィザードを使って仮想印刷装置を作成する前には 次のことを確認しておくとスムースです。
・*IOSYSCFG権限が必要です。
... 装置を作成/変更/削除には特殊権限 : *IOSYSCFG が必要です。
・WINDOWSのログイン認証情報を調べておく
・WINDOWSまたはプリンタのIPアドレスを調べておく
・どのプリンタに印刷するのかを決めておく

(1) 最初に IPアドレスを指定する (CRTDEVAUT)

                         かんたんウィザード  (CRTDEVAUT)                     
                                                                             
  選択項目を入力して,実行キーを押してください。                             
                                                                             
  仮想印刷装置  . . . . . . . . .   WIN01          リストは F4 または *ALL   
 IP アドレス (F4= 検索 )  . . . .                                            
  通信  . . . . . . . . . . . . .  *SMB           *SMB=WINDOWS *LPR= プリンタ

                                                                            
                                                                        終り
F3= 終了    F4=プロンプト   F5= 最新表示    F12= 取り消し                      
F13= この画面の使用法                    F24= キーの続き                    

[解説]

存在していない装置名: WIN01 を指定します。 IPアドレスにはプリンタ・ドライバのあるWindowsまたは直接プリンタに出力したいのであれば プリンタのIPアドレスを指定します。 ここでIPアドレスとは

・PCのIPアドレス .... プリンタ・ドライバの入っているPCのIPアドレス

PCのIPアドレスは固定のアドレスでなくてはなりません。 またインターネット経由のアドレスは使用することが できません。(ネット経由のアドレスも固定されないからです。)

・プリンタのIPアドレス ... LPR で直接、プリンタに印刷できるのであれば

そのプリンタのIPアドレス。 LPRが使用可能かどうかわかわない場合でも プリンタのIPアドレスが指定されている場合は かんたんウィザードが LPR可能かどうかを 調べます。 を意味します。 F4キーを押すとこのPCのIPアドレスが検索されます。 通信は *SMB または *LPRを指定してください。Windowsのプリンタ・ドライバに出力するのであれば 必ず*SMBの指定が必要です。プリンタに出力するのであれば *LPRと指定します。 ただし*SMBが使用可能なプリンタであれば *SMBを指定してもかまいません。 かんたんウィザードは入力されたIPアドレスで*SMB(PORT番号=445)または*LPR(PORT番号=515)で 接続可能かどうかを調べます。

(2) Windowsログイン情報の入力

                    かんたん SMB 印刷装置の作成  (CRTDEV2SM)                
                                                                            
 選択項目を入力して,実行キーを押してください。                             
                                                                            
 仮想印刷装置  . . . . . . . . . > WIN01          名前 , *ALL, *SYSVAL      
IP アドレス (F4= 検索 )  . . . . > '192.168.1.93'                           
 通信  . . . . . . . . . . . . .> *SMB          *SMB=WINDOWS *LPR= プリンタ
WINDOWS ログイン情報 :                                                      
   ユーザー  . . . . . . . . . .                                            
   パスワード  . . . . . . . . .                                            
   ワークグループ  . . . . . . .   WORKGROUP                                

                                                                             
                                                                         終り
 F3= 終了    F4=プロンプト   F5= 最新表示    F12= 取り消し                      
 F13= この画面の使用法                    F24= キーの続き                                                                                

[解説]

*SMBを指定したときはWindowsにログインするための認証情報が必要になります。
 ユーザー ............ 32バイトまでの英数字(英小文字も可)

 パスワード .......... 32バイトまでの英数字(英小文字も可)
                        パスワードは入力しても表示されません。

  WORKGROUP ........... WORKGROUP管理しているのであれば WORKGROUPの
                        名前を指定します。
                        管理していないのであれば WORKGROUP としておきます。

(3) プリンタの選択

                    かんたん SMB 印刷装置の作成  (CRTDEV3SM)                
                                                                            
 選択項目を入力して,実行キーを押してください。                             
                                                                            
 仮想印刷装置  . . . . . . . . . > WIN01          名前 , *ALL, *SYSVAL      
IP アドレス (F4= 検索 )  . . . . > '192.168.1.93'                           
 通信  . . . . . . . . . . . . . > *SMB          *SMB=WINDOWS *LPR= プリンタ
WINDOWS ログイン情報 :                                                      
   ユーザー  . . . . . . . . . . > quattro        文字値                    
   パスワード  . . . . . . . . . >                文字値                    
   ワークグループ  . . . . . . . > WORKGROUP      文字値                    
 プリンタ名 (F4= 検索 )  . . . .                                            

                                                                        終り
F3= 終了    F4=プロンプト   F5= 最新表示    F12= 取り消し                      
F13= この画面の使用法                    F24= キーの続き                    

[解説]

*SMB Windowsログイン情報が正しいと認識されると次にプリンタ名の入力が必要です。 プリンタ名にカーソルを合わせてF4キーを押すとWindowsにプリンタ名を問い合わせることができます。 F4キーを押してプリンタ名を選択してください。

・プリンタのF4検索

                    パラメーターの値の指定    PRINTER              
                                                                   
 選択項目を入力して,実行キーを押してください。                    
                                                                   
 タイプ  . . . . . . . . . . . :   文字                            
 プリンタ名 (F4= 検索 )  . . . .                                   
                                                                   
DocuCentre C3626 I                                                 
LBP712Ci                                                           



印刷するプリンタを F4 キーを押して選んでください 

[解説]

WINDOWSに登録されているプリンタの名前が検索されて表示されますので
選択してください。

(4) PDTの指定

                    かんたん SMB 印刷装置の作成  (CRTDEV4SM)                  
                                                                              
 選択項目を入力して,実行キーを押してください。                               
                                                                              
 仮想印刷装置  . . . . . . . . . > WIN01          名前 , *ALL, *SYSVAL        
IP アドレス (F4= 検索 )  . . . . > '192.168.1.93'                             
 通信  . . . . . . . . . . . . . > *SMB          *SMB=WINDOWS *LPR= プリンタ  
WINDOWS ログイン情報 :                                                        
   ユーザー  . . . . . . . . . . > quattro        文字値                      
   パスワード  . . . . . . . . . >                文字値                      
   ワークグループ  . . . . . . . > WORKGROUP      文字値                      
 プリンタ名 (F4= 検索 )  . . . . > LBP712Ci       リストは F4                 
 PDTの指定 (F4 検索 ) . . . .   *NONE                                      

                                                                        終り
F3= 終了    F4=プロンプト   F5= 最新表示    F12= 取り消し                      
F13= この画面の使用法                    F24= キーの続き                    

[解説]

次にプリンタ定義テーブル(PDT)を指定するかどうかが要求されます。 PDTを指定すればPDT印刷となりますし、指定しなければ GDI印刷となります。 PDTの指定が必要であるのは

・プログラムで印刷ストリームを直接出力している

.... 特殊な印刷をするためにRPGやCOBOLで直接、プリンタ用の印刷ストリームを 出力している場合

・PDTをカスタマイズしている場合

... 特殊な印刷用途のためPDTをプリンタ・メーカーの技術員がカスタマイズしたPDTを これまで使っていた場合

・PDTが不要である場合

... これまでPDTを使っていたとしても次の理由による場合はPDTは不要です。 ・国産プリンタに印刷する目的のためだけにPDTを使っていてPDTは 何のカスタマイズもしていなかった ・PDTをカスタマイズしていたが用紙の指定などだけしか行っていなかった場合

※ PDTを使わない場合の利点

PDTを使わずに GDI印刷を採用した場合は用紙サイズやトレイも自由に指定することが できますし用紙サイズの領域一杯に広がる印刷が自動的に行われます。 このためGDI印刷では今までより表現力のある見やすい印刷を実現することが できます。 またGDI印刷はMicrosoftのグラフィック印刷機能を使っていますので 将来の画像や写真印刷にも備えることができます。

※ PDTを使ってもLPR印刷にする利点

PDTを使うのはプリンタ・メーカー用に印刷するためだけであったとしても プリンタが LPR対応であればLPR印刷を選択することによって Windowsのプリンタ・ドライバを使うことなくプリンタへ直接、印刷することが 可能になります。 Windowsの介在を完全に無くしたいのであれば LPR印刷を選択することを お勧めします。  

・PDTのF4キー検索

                    パラメーターの値の指定    PDT                    
                                                                     
 選択項目を入力して,実行キーを押してください。                      
                                                                     
 タイプ  . . . . . . . . . . . :   パス名                            
 プリンタ定義テーブル F4 検索      *NONE                             
                                                                     
/WINDOWS/PDT/IBM5587.PDT             /WINDOWS/PDT/QACX758LJM.PDT     
/WINDOWS/PDT/IBM5577.PDT             /WINDOWS/PDT/QACXJT7ML9.PDT     
/WINDOWS/PDT/IBMPPDS.PDT             /WINDOWS/PDT/QACXWGN4BA.PDT     
/WINDOWS/PDT/QACXKTK0SD.PDT          /WINDOWS/PDT/QACXK5QR9D.PDT     
/WINDOWS/PDT/NPPAGES.PDT             /WINDOWS/PDT/QACXC5V293.PDT     
/WINDOWS/PDT/LIPS3B4.PDT             /WINDOWS/PDT/QACXS1Q0PV.PDT     
/WINDOWS/PDT/IBM5585.PDT             /WINDOWS/PDT/QACXP618S6.PDT     
/WINDOWS/PDT/HPPCL5.PDT              /WINDOWS/PDT/QACX7XYHWD.PDT     
/WINDOWS/PDT/LIPS3A4.PDT             /WINDOWS/PDT/QACXN12WT3.PDT     
/WINDOWS/PDT/ESC_P.PDT               /WINDOWS/PDT/QACXMFX83Y.PDT     
/WINDOWS/PDT/EPSON.PDT               /WINDOWS/PDT/QACXJDWKTG.PDT     
/WINDOWS/PDT/BASIC_ASCII.PDT         /WINDOWS/PDT/QACXTKBLW8.PDT     
/WINDOWS/PDT/QACX2J0DTV.PDT          /WINDOWS/PDT/QACXZ3NLSA.PDT     

[解説]

PDTの指定 (F4 検索 )パラメータにカーソルをセットして F4キーを押すと PDTの一覧が上記のように表示されます。 ここで何も先端せずにF12キーを押して戻り、再び F4キーを押すと 今度は次のようにPDFの一覧が表示されます。

・PDFのF4キー検索

                    パラメーターの値の指定    PDT                     
                                                                      
 選択項目を入力して,実行キーを押してください。                       
                                                                      
 タイプ  . . . . . . . . . . . :   パス名                             
 プリンタ定義テーブル F4 検索      *NONE                              
                                                                      
/WINDOWS/PDF/EPSON.PDF                                                
/WINDOWS/PDF/ESC_P.PDF                                                
/WINDOWS/PDF/HPPCL5.PDF                                               
/WINDOWS/PDF/IBMPPDS.PDF                                              
/WINDOWS/PDF/IBM5577.PDF                                              
/WINDOWS/PDF/BASIC_ASCII.PDF                                          
/WINDOWS/PDF/IBM5585.PDF                                              
/WINDOWS/PDF/IBM5587.PDF                                              
/WINDOWS/PDF/LIPS3A4.PDF                                              
/WINDOWS/PDF/LIPS3B4.PDF                                              
/WINDOWS/PDF/NPPAGES.PDF                                              
/WINDOWS/PDF/PAGES.PDF                                                
/WINDOWS/PDF/LIPSA4YOKO.PDF                                           

[解説]

このようにPDTとPDFは交互に切り替えて表示することができます。 ・WINDOWSライター導入時には PDTとPDF(=PDFとはPDTのソース・ファイル)がそれぞれのフォルダーに収められています。

PDT保管フォルダー : /WINDOWS/PDT

PDF保管フォルダー : /WINDOWS/PDF

・PDT と PDF

WINDOWSライターは PDT, PDF のどちらでも理解することができます。 PDFはエディターで開いて直観的に理解することができますので カスタマイズに向いています。

(5) GDI印刷装置の作成

                        GDi 印刷装置の作成  (CRTDEVGDI)                       
                                                                              
 選択項目を入力して,実行キーを押してください。                               
                                                                              
 装置名  . . . . . . . . . . . . > WIN01          名前,リストは F4           
 組織 :                                                                       
   本社工場営業所  . . . . . . . > *NONE          文字値                      
   部門コード  . . . . . . . . .                  文字値                      
 印刷出力先 (PC/PRINTER):                                                     
  IP アドレス  . . . . . . . . . > '192.168.1.93'                             
   ユーザー  . . . . . . . . . . > quattro        文字値                      
   パスワード  . . . . . . . . . >                文字値                      
   ワークグループ  . . . . . . . > WORKGROUP      文字値                      
   プリンタ名 (F4= 検索 )  . . . > LBP712Ci       リストは F4                 
 用紙サイズ :                                                                 
   用紙サイズ  . . . . . . . . . > *SPLF         *SPLF, *CUSTOM, *A3, *A4...  
   用紙方向  . . . . . . . . . .                 *LANDSCAPE, *PORTRAIT        
 行/インチ  . . . . . . . . . . > 6             6.0, 8.0                     
 1 インチ当たりの文字数  . . . . > 10            10.0, 12.0, 15.0             
 用紙トレイ  . . . . . . . . . . > *AUTO         1-255, *AUTO                 
両面印刷  . . . . . . . . . . . > *NO           *NO, *YES, *SHORT, *LONG      
コピー枚数  . . . . . . . . . . > 1             1-255                         
フォント :                                                                    
  種類  . . . . . . . . . . . . > *DEFAULT                                    
  サイズ  . . . . . . . . . . . > *CPI          4-36, *CPI, *FORM             
ホスト・コード・ページ  . . . . > 930           *SPLF, 930, 939, 1399...      
テキスト ' 記述 ' . . . . . . . > *BLANK                                      
                                                                              
既存装置の置換え  . . . . . . . > *YES          *YES, *NO                     

                                                                        終り
F3= 終了    F4=プロンプト   F5= 最新表示    F10= 追加のパラメーター            
F12= 取り消し            F13= この画面の使用法    F24= キーの続き           

[解説]

PDTを指定しなかった場合は GDI印刷装置の作成(CRTDEVGDI)が起動されます。 用紙名は *A4のように明示的に指定した場合は必ず次の指定も併せて 行ってください。 ・用紙方向 *LANDSCAPE(横向き) または *PORTRAIT(縦向き) を指定してください。 ・フォント・サイズ サイズを *FORM (=用紙サイズに合せるの意味)に指定してください。

(6) PDT印刷装置の作成

                       PDT 印刷装置の作成  (CRTDEVPDT)                      
                                                                            
選択項目を入力して,実行キーを押してください。                              
                                                                            
装置名  . . . . . . . . . . . . > WIN01          名前,リストは F4          
組織 :                                                                      
  本社工場営業所  . . . . . . . > *NONE          文字値                     
  部門コード  . . . . . . . . .                  文字値                     
PDTの指定 (F4 検索 ) . . . . > '/WINDOWS/PDT/IBM5577.PDT'                
通信  . . . . . . . . . . . . . > *SMB          *SMB, *LPR                  
印刷出力先 (PC/PRINTER):                                                    
 IP アドレス  . . . . . . . . . > '192.168.1.93'                            
  ユーザー  . . . . . . . . . . > quattro                                   
  パスワード  . . . . . . . . . >                                           
  ワークグループ  . . . . . . . > WORKGROUP                                 
  プリンタ名 (F4= 検索 )  . . . > LBP712Ci                                  
用紙サイズ :                                                                
  用紙サイズ  . . . . . . . . . > *SPLF         *SPLF, *CUSTOM, *A3, *A4... 
  用紙方向  . . . . . . . . . .                 *LANDSCAPE, *PORTRAIT       
  フォント :                                                                    
    種類  . . . . . . . . . . . . > *DEFAULT                                    
    サイズ  . . . . . . . . . . . > *CPI          4-36, *CPI, *FORM             
  ホスト・コード・ページ  . . . . > 930           *SPLF, 930, 939, 1399...      
  テキスト ' 記述 ' . . . . . . . > *BLANK                                      
                                                                                
  既存装置の置換え  . . . . . . . > *YES          *YES, *NO                     

                                                                        終り
F3= 終了    F4=プロンプト   F5= 最新表示    F10= 追加のパラメーター            
F12= 取り消し            F13= この画面の使用法    F24= キーの続き           

[解説]

PDTを指定した場合はPDT印刷装置の作成(CRTDEVPDT)が起動されます。 用紙名は *A4のように明示的に指定した場合は必ず次の指定も併せて 行ってください。 ・用紙方向 *LANDSCAPE(横向き) または *PORTRAIT(縦向き) を指定してください。 ・フォント・サイズ サイズを *FORM (=用紙サイズに合せるの意味)に指定してください。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------

[解説]

パラメータの指定が揃いましたので印刷装置の作成をここで開始します。

(9) PDT印刷装置の作成

                        PDT 印刷装置の作成  (CRTDEVPDT)                     
                                                                            
 選択項目を入力して,実行キーを押してください。                             
                                                                            
 装置名  . . . . . . . . . . . . > WIN05          文字値                    
 PDTの指定 (F4 検索 ). . . .  > '/WINDOWS/PDT/IBM5577.PDT'               
 通信  . . . . . . . . . . . . . > *SMB          *SMB, *LPR                 
 クライアントPC :                                                         
  IP アドレス  . . . . . . . . . > '192.168.1.93'                           
   ユーザー  . . . . . . . . . . > quattro                                  
   パスワード  . . . . . . . . . >                                          
   ワークグループ  . . . . . . . > WORKGROUP                                
   プリンタ名  . . . . . . . . . > LBP712Ci                                 
 用紙サイズ :                                                               
   用紙サイズ  . . . . . . . . . > *A4           *SPLF, *CUSTOM, *A3, *A4...
   用紙方向  . . . . . . . . . . > *LANDSCAPE    *LANDSCAPE, *PORTRAIT      
 フォント :                                                                 
   種類  . . . . . . . . . . . . > *DEFAULT                                 
   サイズ  . . . . . . . . . . . > *FORM         4-36, *CPI, *FORM          
 既存装置の置換え  . . . . . . . > *NO           *YES, *NO                  

[解説]

ここでは PDTを指定したので PDT 印刷装置の作成 (CRTDEVPDT) が起動されています。 IPアドレスにプリンタのIPアドレスを指示した場合もPDT印刷と解釈されます。 PDTを指定しない場合、つまりPDTを *NONEと指定した場合は次の画面が表示されます。

(10) GDI印刷装置の作成

                        GDi 印刷装置の作成  (CRTDEVGDI)                     
                                                                            
 選択項目を入力して,実行キーを押してください。                             
                                                                            
 装置名  . . . . . . . . . . . . > WIN05          文字値                    
 組織 :                                                                     
   本社工場営業所  . . . . . . . > *NONE          文字値                    
   部門コード  . . . . . . . . .                  文字値                    
 クライアントPC :                                                         
  IP アドレス  . . . . . . . . . > '192.168.1.93'                           
   ユーザー  . . . . . . . . . . > quattro                                  
   パスワード  . . . . . . . . . >                                          
   ワークグループ  . . . . . . . > WORKGROUP                                
   プリンタ名  . . . . . . . . . > LBP712Ci                                 
 用紙サイズ :                                                               
   用紙サイズ  . . . . . . . . . > *A4           *SPLF, *CUSTOM, *A3, *A4...
   用紙方向  . . . . . . . . . . > *LANDSCAPE    *LANDSCAPE, *PORTRAIT      
 フォント :                                                                 
   種類  . . . . . . . . . . . . > *DEFAULT                                 
   サイズ  . . . . . . . . . . . > *FORM         4-36, *CPI, *FORM          

(11) 印刷装置の開始

印刷装置が作成されるとその印刷装置が開始されて次のメッセージが 画面最下部に表示されます。

1 個の仮想印刷プリンターを開始しました。

(12)開始したプリンターの確認

GO WINDOWSメニューで「F5= 活動状況」を押すと開始したプリンターが 活動中であることを確認することができます。
                              活動ジョブの処理                      
                                                            20/02/28
CPU %:      .4     経過時間 :   05:17:12     活動ジョブ数 :   229   
                                                                    
オプションを入力して,実行キーを押してください。                    
  2= 変更   3= 保留     4= 終了   5= 処理   6= 解放   7=メッセージ の表示 
  8=スプール・ファイル の処理   13= 切断 ...                                
                     現行                                           
OPT  サブシステム/ジョブ  ユーザー       タイプ  CPU %   機能            状況  
     QSPL           QSYS        SBS      .0                   DEQW  
       IPPDEV       QSPLJOB     WTR      .0                   EVTW  
       LPRPRT       QSPLJOB     WTR      .0                   EVTW  
       RICOHLPR     QSPLJOB     WTR      .0                   EVTW  
       WIN01        QSPLJOB     WTR      .0                   PRTW  
       WIN02        QSPLJOB     WTR      .0                   EVTW  
       WIN03        QSPLJOB     WTR      .0                   EVTW  
       WIN05        QSPLJOB     WTR      .0                   EVTW  
     WINDOWS        QSYS        SBS      .0                   DEQW  
       WIN01        QTR         BCH      .0  PGM-WINDWTR      DEQA
       WIN02        QTR         BCH      .0  PGM-WINDWTR      TIMW
       WIN03        QTR         BCH      .0  PGM-WINDWTR      TIMW
       WIN05        QTR         BCH      .0  PGM-WINDWTR      TIMW

[解説]

ここでは先ほど作成して開始した印刷装置 WIN05 がサブ・システム QSPLの配下で 稼働中であることがわかります。 サブ・システム WINDOWSの配下にも WIN05が活動中ですがこれが TELNETによって QSPLの WIN05 と対話して印刷を行うジョブです。 つまりこれがWINDOWSライターによる印刷ジョブです。 サブ・システム WINDOWSの配下のジョブはプリンタ・セッションでは今までは Windows PC側で活動していたジョブです。 WINDOWSライターによってサーバー側、つまりIBM i側で活動して印刷を行うように なりました。 このサブ・システム WINDOWSの配下のジョブが直接、PCやプリンタと通信して 印刷を行うジョブとなります。 次に GO WINDOWS の「21. WINDOWS ライターの構成(WRKWINWTR)」でも確認してみます。
 WRKWINWTR                  WINDOWS ライターの構成                              
                                                                                
                                                                                
 選択項目を入力して実行キーを押してください。                                   
   1= 追加   2= 変更     4= 削除   5= 表示       6= 印刷待ち行列                
   7= メッセージの表示   11=WIN ライターの開始   12=WIN ライターの停止          
                                                                                
                       印刷                                                     
 OPT   印刷装置        方式    プリンター/ OUTQ        IP  アドレス      状況  
                                                                                
       本社                                                                     
          WIN01        *GDI   LBP712Ci                  192.168.1.61     WTR    
          WIN02        *PDT   LBP712Ci                  192.168.1.93     DEQW   
          WIN03        *LPR   LPR_OUTQ                  192.168.1.61     DEQW   
          WIN04        *GDI   LBP712Ci                  192.168.1.93     RLS    
          WIN05        *GDI   LBP712Ci                  192.168.1.93     DEQW   
         総務部                                                                 
         経理部                                                                 
                                                                       続く ... 
 オプション 1, 2, 3, またはコマンドのパラメーター                               
 ===>                                                                           
 F3= 終了   F5= 最新表示   F6= メッセージ   F7= ジョブ・ログの表示              
 F8= マニュアルの表示      F12= 取消し      F13= 活動状況   F24= キーの続き  
   
  組織および部門は F14 キーで登録することができます。                           

[解説]

WRKWINWTR では初期値は本社のプリンタとして活動しています。 状況は DEQW ですので TELNETジョブからの応答を待機している状態です。 (カーソルをDEQWに合わせてF1キーを押せば説明が表示されます。) 「12=WIN ライターの停止」で印刷を停止させると「2= 変更」で 本社工場営業所や部門コードを登録することができます。

(13)スプールをOUTQに移動してテスト印刷を試みる

 自社のスプールの中で WRKOUTQ QPRINT などでテスト印刷できるスプールを 探してください。
                              出力待ち行列処理                                
                                                                              
待ち行列 :   QPRINT         ライブラリー:   QGPL           状況 :   RLS            
                                                                              
オプションを入力して,実行キーを押してください。                              
  1= 送信   2= 変更   3= 保留   4= 削除   5= 表示   6= 解放   7= メッセージ   
  8= 属性   9= 印刷状況の処理                                                 
                                                                              
OPT   ファイル    ユーザー   ユーザー・データ  STS   ページ    部数    用紙 タイプ  PTY
     QPDSPJOB    QTCP        FFBC        RDY       7       1   *STD         5 
     ILEMOD51    QTR         MENU        RDY      12       1   *STD         5 
     ILEMOD6     QTR         MENU        RDY       6       1   *STD         5 
     SMP007      QTR         コンパイル      RDY      27       1   *STD         5 
 2   TM070ZD     QTR                     RDY      13       1   *STD         5 
     TM070ZD     QTR                     RDY      13       1   *STD         5 
     MNMTBP      QTR                     RDY       5       1   *STD         5 
     SERVER      QTR         CRTCMOD     RDY       6       1   *STD         5 
     ILEMOD6     QTR         MENU        RDY       9       1   *STD         5 

[解説]

オプション「2= 変更」でスプールを選択してROLLUPすると
                     スプール・ファイル属性変更  (CHGSPLFA)             
                                                                        
 選択項目を入力して,実行キーを押してください。                         
                                                                        
                                                                        
                  追加のパラメーター                                    
                                                                        
 出力待ち行列  . . . . . . . . .   WIN05          名前 , *SAME, *DEV    
  ライブラリー  . . . . . . . . . . .     QUSRSYS      名前 , *LIBL, *CURLIB 
                                                                        
のようにしてOUTQを WIN05に変更することができます。

(14)メッセージに応答して印刷を開始する

OUTQを新しい仮想印刷装置に変更するとWRKWINWTRで確認すると用紙替えのメッセージが 到着します。 メッセージに応答すると印刷が開始されます。

[最後に]

この例では全く存在していない印刷装置をWINDOWS ライターの開始(STRWINWTR)コマンドで指定して 作成しましたが既存のTELNET印刷装置でもWINDOWSライターを導入した直後では 存在していない仮想印刷装置として扱われます。 従って既存のTELNET印刷装置を使ってWINDOWSライターで印刷する場合も TELNET印刷装置を仮想印刷装置として作り直す必要があります。