News Release 2013

■ 次世代のスマート・コネクションを発表(2013/07/27)

IE8 からのブラウザに代表されるように、今後のブラウザは
ユーザーがセッション(画面)を複数個起動しても、内部ではプロセスが共有されてしまう問題です。
今後のブラウザは、すべてこの傾向にあり、例えば IE8 や IE9 では
ユーザーがセッションを 4つ起動したとしても、内部的には起動しているセッションは3 つだけです。
このため 4つのセッションに対して通信回線が 3つだけということになってしまい、
2 つめのセッションの結果の画面が 3 つめのセッションに戻ってしまう、という
いわゆる「入れ違い現象」を生じてしまいます。
FireFox の場合では、すべてのセッションに対して起動されるプロセスは 1 個だけです。

このため次のような深刻な問題を発生させてしまいます。

もはや IE8 〜の時代であり、iPad 等のタブレットPC の普及でクロス・ブラウザ対応は
必至の時代になりつつあるのに FireFox, Opera や Chrome の使用を制限することはできません。
これは「IE8 セッション共有問題」と呼ばれており、世界中のWeb開発者のあいだで
有名となっている問題でもあります。
しかし WebFacing 等を供給しているベンダーはこれらの差し迫る諸問題を伏せて
解決案のないままに、ユーザーに供給を続けています。

これらの深刻な問題を一挙に、しかもスマートに解決するのがここに紹介する、
EnterpriseServer の Alaska/7.0 に搭載される予定のスマート・コネクション機能です。

スマート・コネクションとは、HTTPサーバーとブラウザとの次の
理想的なセッション管理を実現する機能のことです。

スマート・コネクション の概要

つまり、通信は切断されていても確実に元の同じHTTPサーバーのJOBに戻って
再実行される仕組みがスマート・コネクションです。
これによって通信は切れていても QTEMP, *LDA, COMMIT & ROLLBK などを使用することができ、
更新用のレコード・ロック排他処理等も 5250 エミュレーターとほぼ同じ機能を
Web適用業務で再現することができるようになりました。
とりわけ、通信が切断されているにもかかわらず同じ処理に戻ることが
できることが快挙に他なりません。
インターネット環境では通信が切断されることが当たり前であり、基本であるからです。
これによっていくつものルーターを経由する遠隔地であっても
安全、安心にセッションを維持することができます。
もちろんプロセス共有が発生したとしても問題はありません。
サーバー・サイドで確実に元のジョブに復帰することが保障されていますので
極めて高いパフォーマンスで理想的な動作が実現されています。

スマート・コネクションは Alaska の高速パフォーマンスを維持しつつ、
Apache では解決できなかった「セッション共有問題」や「クロス・ブラウザ対応」を可能にしました !!
地道ではありますが基礎技術の研究の成果こそがお客様の問題を解決し
安心して製品をお使い頂けるものと信じております。

■ オンラインPTFの取得と適用に成功(2013/04/09)

かねてより開発を進めて参りました「オンラインPTFの取得と適用」に成功しました。
この技術はお客様の IBM System i がインターネット経由で潟Iフィスクアトロの
ダウンロード・サイトに接続して最新のPTF をダウンロードしてお客様の System i 内の
製品に適用するというものです。

これによってお客様は、従来のように手動によって PTF をダウンロードして個別に適用する
煩わしい手間が一切、無くなります。
あたかもNorton のようにウィルス定義を自動的にダウンロードするようにボタンひとつを押すだけで
お客様の IBM System i に導入されている弊社製品を最新の状態にリフレッシュさせることができます。

これは他社製品では真似のできない、潟Iフィスクアトロだけが長年に渡って蓄積されてきた
高度な技術の結果です。
お客様はより安全に簡単に最新の技術や機能を享受することができるようになります。

オンラインPTFの取得と適用