グラフのクロスブラウザ対応

従来グラフの表示では、グラフの描画にVMLという描画機能を利用していましたが、
Internet Explorer(以下IE)のバージョン10以降ではVMLを使用することができません。

IE9以降にはVMLに代わるものとしてW3C標準のSVGが実装されています。
IE10以降ではSVGを使わないとグラフ表示ができなくなります。

まず、下記のコンボボックスを選択して動作を確認してください。

グラフを で表示
※ご使用のブラウザは  です。

 
 

■SVGの特徴

SVGとはScalable Vector Graphicsの略称です。
VML同様にWebブラウザ上に線や円などのベクトル図形を表示するためのXMLベースのタグ言語で、
W3Cによって開発されて標準化され、IE(9以降)のみならず多くのブラウザで対応しています。

SVGの主な特徴は以下の通りです。

  • XMLベースなのでテキストエディタで編集が可能です。
    また、CGIJavascript/Ajaxと連携することにより図形を動的に変化させることも
    可能です。
  • ベクトル図形を描画するので、拡大/縮小を行っても図形の画質が劣化しません。
  • W3Cの標準仕様であり、幅広いブラウザで使用可能です。
    現在IE9以降、Firefox、Chrome、Opera、Safariなどに対応しています。
  • VMLと同様の原理で記載可能なので、VMLからの移行が容易です。
  • HTML5ファイルの中に<svg>タグにて直接記載が可能です。
    また、外部ファイルとして保存して<object>タグや<img>タグを用いて呼び出すことも
    可能です。

一方、VMLはMicrosoftで独自に開発された言語であるため、IEのみでしか動作しません。
さらに、MicrosoftもIE9でSVG対応に舵を切り、VMLは非推奨となりました(IE10で非対応)。

Webアプリケーションをすべてのブラウザで同様の動作、表示を行うようにする
クロスブラウザ対応は開発業務において必須となりますが、
グラフについてもクロスブラウザ対応を行っていく必要があります。

潟Iフィスクアトロでは、グラフの出力においてもクロスブラウザ対応を進めてまいります。