ここではセッション管理アプリケーション、AutoWeb機能を使用している場合における
ブラウザ( Internet Explorer )起動時のプロセス(iexplore.exe
)と Alaska の関係について詳細な解説を行います。
HTTPサーバーのAlaskaにおいてセッションが保持されているアプリケーションでは、AURORA_EGN
(子プロセス)と
IE( iexplore.exe
)は TCP/IP通信上でも同じソケットを使用するので、通信上においても保持されています。
この関係は 1:1 である必要があります。
Alaska の AURORA_EGN
(子プロセス)と IEブラウザのプロセス( iexplore.exe
)の関係を踏まえた上で、
IEブラウザ( Ver 6〜8 )を使用した場合の挙動について詳細な解説を行います。
IEブラウザを起動した数だけ新規に iexplore.exe
が起動する。
IEブラウザを起動した数だけ新規に iexplore.exe
が起動する。
※ ただしタブを複数起動した場合は同一プロセス( iexplore.exe
)を使用します。
IEブラウザを起動した数に関係なく 既に起動している iexplore.exe
を使用する場合もあれば、
新規にiexplore.exe
を起動する場合もあります。
IE8 ではブラウザの信頼性やパフォーマンス、スケーラビリティーを改善するための方法として
LCIE(Loosely-Coupled IE)というものを導入しているので IE6,IE7 から大幅に仕様が変更されています。
※ タブを複数起動した場合でも既存のプロセス( iexplore.exe
)を使用するか、
或いは新規でプロセスを起動するかはブラウザに依存します。
EnterpriseServer 特にセッション管理を伴うアプリケーション、
または AutoWeb機能を使用する場合の注意事項を解説します。
下記図のように IE6 の場合、起動したブラウザと iexplore.exe
の関係は常に 1:1 になり
TCP/IP通信上でも同一ソケットを使用するのでとりわけ問題はありません。
例:ブラウザのタブブラウザで重複起動
下記図のように IE7 の場合、@起動したブラウザのみで実行 する分には IE6 と同様特筆すべき問題はありません。
しかし A同一ブラウザ内のタブで実行 した場合、既に起動しているIEプロセス( iexplore.exe
)を使用することになり
AURORA_EGN
との通信間で割り込みが発生するので正常に動作しない場合がありますのでご注意下さい。
セッション管理アプリケーション、および AutoWeb機能を使用する場合、
ブラウザのタブでの重複起動には対応しておりませんのでご使用できません。
例:ブラウザでの重複起動
下記図のように IE8 の場合、IE6、IE7 から大幅に仕様が変更がされています。
起動するブラウザやタブの数が多くなればなるほど、iexplore.exe
の使用効率が考慮され
空いているiexplore.exe
を使用するようになっています。
したがって IE7 と同様、既に使用されている IEプロセス( iexplore.exe
) を使用することになり、
AURORA_EGN
との通信間で割り込みが発生するので正常に動作しない場合がありますのでご注意下さい。